
庭や家庭菜園、畑に生えている雑草の一つに、カラスノエンドウがあります。
カラスノエンドウをどう見分けるか、そのまま生やしておいてもよいのか、庭の雑草と家庭菜園や畑の雑草の違いで説明します。
カラスノエンドウの見分け方
カラスノエンドウは、背が低い、楕円の葉っぱ、ピンクの花、緑や黒のさやがつく、つるがからむ、という特徴があります。
主茎から分かれた側枝の両側に、トンボの羽根のように直角に葉っぱがつきます。つるを伸ばして周囲の作物や雑草に絡みます。
暖かくなるころ、ピンク色の花を咲かせます。マメ科なので、花の後にはサヤをつけ実を成らせます。
日当たりの良いところに生えることが多いです。
カラスノエンドウと似た雑草に、スズメノエンドウがあります。命名の通り近親種です。
カラスノエンドウの対処方法

カラスノエンドウは、寒くなる前に発芽して年を越し、暖かくなると成長して存在がわかるようになります。
庭のカラスノエンドウの対処法
単独では背が高くなりませんが、植え込みや低い庭木に絡みつくと空に向かって伸びます。さやが黒く熟すと、庭木の表面で目立つこともあります。
また、アブラムシが好んでつきますので、虫が苦手な方にはやっかいな雑草です。
庭の見栄えの点で気になるようでしたら、抜いてもよいでしょう。
サヤが黒く熟すと、いずれタネを落とします。その前に処理すると良いです。
地面の生え際が見える時は、茎の途中で切れないよう土をほぐして抜きます。
植え込みの中から生えているときは、茎の見えるところまでを千切ってやれば良いです。
家庭菜園や畑のカラスノエンドウの対処法
家庭菜園や畑の土に生えるカラスノエンドウは、有用な雑草です。
アブラムシをおびき寄せますので、アブラナ科の葉っぱものや、花木や庭木につくアブラムシを減らしてくれます。
アブラムシに対して、カラスノエンドウはさらにアリが好きな成分を発して引き寄せ、捕食させます。
根っこには空気中の窒素を固定する根粒菌が共生しており、土壌に窒素分を供給してくれる草です。
つる性ですが、あまり強くからみませんので、何もせず残しておくとよいでしょう。
さらには、粉砕して土にすきこむと土壌の栄養分となり、作物が成長する助けになります。